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ゲスト&イベントギャラリー - GUEST & EVENTGALLERY -

プロフィール:

片桐 仁(ラーメンズ) /
かたぎり じん(らーめんず)

1973年11月27日/埼玉県出身/
副業/彫刻家

粘土道を極めるただひとりの男。 ヤングマガジンアッパーズ(講談社) にて 「俺の粘土道」を連載中。

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片桐 仁(ラーメンズ) (インタビュー)インタビュー日/2004年11月22日

4年間に渡り隔週刊誌「ヤングマガジン・アッパーズ」で発表してきた粘土作品の一部と、その作品集「粘土道」(講談社刊)をひっさげて、片桐斎仁吾郎ことお笑いコンビ・ラーメンズの片桐仁さんが熊本パルコに登場!サイン会開催前の控え室に足を運ぶと、壊れてしまった愛用の粘土作品『カエルちゃん(=携帯電話)』をせっせと修理していた片桐さん。その手をしばし止めてもらって、粘土道に対する思い入れや創作秘話などを聞いてきましたヨ。

●今回、熊本パルコに展示されたのは12点の作品ですね。たくさんある中からセレクトした際のポイントは?

基本的にショーケースに入るサイズのものを。まだ未発表のものも持って来てるんですよ(11月22日現在)。体重計『お、俺を踏み台に…!?(ガイア)』とゲームボーイ『蟹ボーイ』と獅子舞『マイしし』かな。マイしし(=カメラ)はおととい完成したばかりで、12月2日付のアッパーズに出る作品です。

●こんな風に作品が誌面の外に飛び出して、披露されるのはどんな感じですか?

誌面で見たあとに実物を見てもらうのが一番いいですからね。大きさも色もリアルに分かるし。いろんな角度から立体的に見れるじゃないですか。逆に言うと、粗も見えちゃうんだけど(笑)。裏側に色が塗ってなかったり、造ってから時間が経って壊れた部分があったりとかね。ほら、この携帯電話の『カエルちゃん』も今日壊れちゃったんですよ、熊本城で。世の中が全部柔らかい地面 でできてたらいいのに(笑)。

●片桐さんの作品は文具とか携帯とかなどのツールに粘土を盛って造ったものがほとんどですよね。 それは当初から意図された企画だったんですか?

相方(小林さん)が「そうすれば?」って言ってくれたんじゃないかな。とにかく色々と賢太郎が決めてくれるんですよ(笑)。片桐斎仁吾郎って名前もそうだし。そういう意味では、彼は完全にプロデュースっぽい感じで入ってますからね。2人で1ページずつ誌面 をもらうことになったとき、相方は絵が描きたくてマンガに決めたんです。でも僕はあんまり絵が得意じゃないから「どうしよう?」って話になって。もともと普段から粘土で色々と造ったりしてたんで、「じゃあ粘土にしたら」って。最初は『文具道』ってテーマで始めたんだけど、途中でネタがなくなったから『粘土道』に変えたってわけで(笑)。そんなこんなでふと気がつけば4年も経ってました。

●でもなんで「俺」モチーフなんですか?

それは……、僕が自分の顔が好きだから。最近はあんまり好きじゃないんですけど、たまに見ると「なかなかドラマチックな顔してんなあ」と思うんで(笑)。だって鏡見れば一番てっとり早いお手本がそこにあるわけじゃないですか。それが本当は一番の理由ですね。「鼻のこの辺ってどうなってたかな?」とか思い出そうとしたとき、鏡見ればすぐ分かるし。別 の顔にしたくても、写真とか見ながら立体物を造るのって難しいんですよ。時々、意識して違う顔にしようと思っても、造りこんでいくうちにやっぱり自分の顔のパーツになってたり。慣れもあるのかもしれないけど、一番造りやすいんで「俺」モチーフになっちゃうんです。

●創作のヒントって?ネタで悩みませんか?

いろんな人に「どうしたらいいかな?」て聞く(笑)。最初の頃は自分のやりたいようにやってたんですけどね。やっぱりネタが切れつつあって。造りながら「あれ、これ見たことあるな。前にも造ったことあるな」とか途中で思うこともあったりして。でもまだ続きますよ。作品集の2巻が出るまで、あと3年くらい(笑)。だから周りに僕を盛り上げてもらわないと。

●美大卒、しかも木版専攻というだけあって、彫りの部分なんかすごく緻密で素晴らしいですよね。アートとしての完成度の高さがありつつも、そのなかにちゃんと「笑い」があるってのが魅力的だなと思うんですけど。

そうですね。ちゃんと「バカ」になってないといけないなと思ってるんで(笑)。くだらなさってのは意識してるかな。まあ、そうじゃない作品もありますけど。例えばこの壊れちゃった『カエルちゃん』とかは、女の子ウケを意識してみました。実はあるときお母さんに、「(お前の作品は)気持ち悪いから、ネコとかもっとカワイイのを造れ」って言われたのがきっかけなんですよね。僕の作品は、親からの評価が低いです。

●お気に入りの作品は?

今回出展してるもののなかでは、『俺虫』は好きですね。でもコレはね、渋谷のパルコでやった人気投票では0票だったんですよ。大体、0票ってなんだよ(笑)。僕のなかでは、この作品は奇跡に近いんですよ。なんの計画性もなく造り始めてこういう形に仕上がったってところが。かなりの達成感を得た作品ですね。ほかには、ん〜、こうやって改めて見るとあんまり気に入ってんのねえな。それぞれに思い出すことはあるんですけどね。例えば『水掛け龍(みずかけろん)』とかは、舞台の稽古場で造ったし。

●この作品集の装丁もかなり本格的で立派ですよね。

そうですよ、3500円(税別)もするんですから(笑)。でもね、さっき熊本市現代美術館に行ったら置いてなかったんですよ!コレが。マンガとか置いてあるのに〜。置いてもらえるように言っといてくださいよ。

●粘土道以外で、自分に自信があることってなんですか?

え〜と、昼寝と立ち読み。本屋だったら2時間、ブックオフなら2時間半は大丈夫。

●相方の小林さんと喧嘩することとかないんですか?

喧嘩!?いやいや、そんなことできる立場じゃないですね。とにかくいろんな意味で賢太郎はすごいヤツなんですよ。いろんなアイデアをたくさん持ってるし、アイデア出しをするのが好きなんですね、僕と違って。ラーメンズ自体が賢太郎主義って感じだし、ラーメンズの大黒柱。

●最後に、熊本についての感想とファンへのメッセージをお願いします。

熊本に来たのは2回目なんですけど、街のアーケードが広いですね。熊本城には今回初めて行きました。最高ですね〜。熊本城が東京にあればいいのに。あのお城は熊本にはもったいない(笑)。「江戸に移築してほしい」と思うくらいスゲエよかったです。福岡や長崎でのイベントに熊本のファンの子も足を運んでくれて、「なんで熊本には来てくれないの?」とか言われるんで、次回はぜひラーメンズをイベントに呼んでください。


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